海外配送って本当に大変…企画段階からプロにお願いした方が良いこれだけの理由
こんにちは、Tokyo Otaku Mode(以下、TOM)です。
最近は、
・日本でのKickstarter(キックスターター)のサービス開始
・製造サービスの発展により製品開発のハードルが下がる環境が後押し
などにより、クラウドファウンディングの需要・認知度がかなり飛躍していきています。
しかし、クラウドファウンディング自体は、自分たちの開発した商品をユーザーに届けるという製品開発の「プロジェクト全体の一部」でしかありません。
そして、全体のプロジェクトを通して、思った以上に重い工程となるのが「梱包」と「配送」です。
わたしたちがサポートしたプロジェクトでも、プロダクトの開発後、配送の手配や準備に予想以上のコストや時間が必要となり、予算をオーバーするだけでなく、収益までも食ってしまったというケースも多々あります。
また、プロダクトの発送ができず中断せざるを得ないといったケースもあります。
上記のようなケースに陥らないためにも、プロジェクト全体のスケジュールを立てる時に、あらかじめ配送の計画も入れておく必要があります。また、昨今の傾向として、海外からのバックも増え、配送先に国外住所が含まれるということを念頭に入れる必要性も出てきています。
今回の記事では、クラウドファウンディングの側面作業の「梱包」と「配送」におけるポイントを、実際に聞いた話と一緒に紹介し、なぜこれらの作業をプロにお願いした方が良いのかについて紹介します。
目次
・グローバルなクラウドファンディングサービスの普及により、増える海外への発送
ー キックスターターのプロジェクトの掲載が認可されている国は21カ国
ー キックスターター主要国:21カ国の配送料の表
ー 海外配送はいくつかの書類を英語で準備
ー 通関実績がないのが当たり前のプロダクト
・海外発送でのヒヤリハットやトラブル
ー プロダクトの企画時には必ず「梱包」フェーズを考慮する
ー プロダクトを同時に複数梱包する際の注意点
ー 輸送物の雑な扱いは当たり前という前提で準備すべき
ー ピッキング時「色違い」「ポーズ違い」に注意
ー 住所確認は念入りにしておくべし
・ファンに届ける時以外の配送トラブル
ー 生産・着荷タイミングが合わず予想外の「倉庫保管料」による出費
ー 売れすぎて製造が追いつかない
ー より大きな金額での達成が見込める反面、反響の読むのが難しい
・作り手としての本業は「製品開発」で、その他の工程は素人で当然です
・配送や梱包は素人で当然、なぜなら作り手の本業は「製品開発」です
ー プロジェクト全体から見た配送作業の重さ
ー 配送はプロに任せて、開発やファンとのやりとりに全力で取り組める環境に
グローバルなクラウドファンディングサービスの普及により、増える海外への発送
Kickstarter(キックスターター)のプロジェクトの掲載が認可されている国は21カ国
Kickstarter(キックスターター)は、2009年に設立した、クラウドファウンディングの媒体です。Indiegogo(インディゴゴー)やGoFundMe(ゴーファウンドミー)と並ぶ、アメリカ国内の三大クラウドファウンディングの一つです。
2017年9月に日本国内でのサービスが開始され、既存の国内向けクラウドファウンディングと異なり、全世界からのバックを募ることができます。日本国内でローンチされているクラウドファウンディングサービスの中でも、国内外に向けて発信できる媒体としては、最大規模と言えるのではないのでしょうか。
現在キックスターターのプロジェクトが掲載できる国は、アメリカ、オーストリア、オーストラリア、ベルギー、カナダ、スイス、ドイツ、デンマーク、スペイン、フランス、イギリス、香港、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、メキシコ、オランダ、ノルウェー、ニュージーランド、スウェーデン、シンガポール、日本の21カ国です。
バックできる国はさらに広範囲となり、目標達成額もより大きい数字を狙うことができるようになってきています。
キックスターターのルールとして、支援のお礼は、お金や株式以外のものである必要があります。お礼の品(リワード)がたとえボールペン一本のような小さいものでも、アフリカやブラジルに配送しなければならない、と言ったことが発生しうるのです。多くの国の人々から支援額を集めることができる反面、国外への発送対策が必須となります。
Kickstarter(キックスターター)主要国:21カ国の配送料金の一覧
日本国内からの配送料は以下の表を参考にどうぞ。
※0.5kgとはペットボトル一本分の重さ。
重量:0.5kg |
日本郵政 +690 保険 受取通知 |
クロネコヤマト +1,620 関税等諸費用 |
佐川急便 Sgx ビジネス小荷物 容積重量0.5kg |
FedEx 燃料割増金等含まず エンベロープ |
アメリカ |
3,190 |
4,370 |
4,600 |
5,910 |
オーストリア |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
4,630 |
オーストラリア |
3,190 |
4,370 |
4,800 |
5,680 ※ |
ベルギー |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 ※ |
カナダ |
3,190 |
4,370 |
4,600 |
5,910 |
スイス |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 ※ |
ドイツ |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 |
デンマーク |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 ※ |
スペイン |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 ※ |
フランス |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 ※ |
イギリス |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 |
香港 |
2,390 |
3,670 |
3,900 |
4,050 |
アイルランド |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 ※ |
イタリア |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 |
ルクセンブルク |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 ※ |
メキシコ |
3,190 |
4,370 |
4,600 |
5,910 |
オランダ |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 ※ |
ノルウェー |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 ※ |
ニュージーランド |
3,190 |
4,370 |
4,800 |
4,630 |
スウェーデン |
3,190 |
4,820 |
5,300 |
5,680 ※ |
シンガポール |
2,790 |
3,670 |
4,200 |
4,170 |
中国 |
2,390 |
3,670 |
4,200 |
4,050 |
韓国 |
2,390 |
3,670 |
3,900 |
4,050 ※ |
台湾 |
2,390 |
3,670 |
3,900 |
4,050 |
(2017年10月 現在)
大体が3,000円〜5,500円といった金額ですね。注意したいのは、この送料タリフは定価であることです。
日々、配送事業を行なっている一般的な配送業者は、ボリュームディスカウントに対応している可能性が高いです。
初めて海外配送する場合など、新しくアカウントを開く場合、大手配送代行業者と比べると、価表は20%から25%といった大幅なディスカウントが期待できます。このようなケースも多くみられますので、海外配送の実績のある業者を利用することが、金銭的におすすめです。
現状、支援額は国内のクラウドファウンディングのサービスを見ても増えています。ということは、冒頭に述べたように、クラウドファウンディングの認知度が上がり、支援するファンが増えている=商品を届けるファンが増えているということになります。そこから考えると、海外発送も増えていくことが予想されます。
配送全般における料金については、日本国内でのサービスならまだしも、海外も含まれるとなると料金の振れ幅はますます大きくなるので、数字で目安感を出す場合、上代の30%から40%で計算しておくのがベターとなります。配送前のプロダクトを保管しておく倉庫保管量などもあらかじめ含めておいて、なるべく多く見積もっておいた方が良いのです。
海外配送はいくつかの書類を英語で準備しなければならない
プロダクトを海外に配送する場合に準備をしなくてはならないのが、「税関告知書」と「インボイス」です。
「インボイス」では、依頼主や受取人の住所などを英語で記入するのはもちろんですが、内容品についての具体的な品名、正味重量、数量、単価、品名ごとの金額と合計額なども記入する必要があります。特に内容品に関しては、「雑貨」なでは検査が通らないので、具体的に書く必要があります。
また「税関告知書」は、インボイスの配送する内容品の説明や価格などの詳細、商品の用途なども記載する必要があります。もちろん英語です。この書類は3枚以上必要な国もあります。
税関告知書と補助用紙は、日本郵便のサイトにてダウンロードをするこができます。
https://www.post.japanpost.jp/int/download/customs.html
こちらで紹介した書類だけでは不足する国もあるので、国ごとの必要な対応をしっかり調べてから配送しましょう。
クラウドファウンディングでは「通関実績がないプロダクト」を発送する
基本的にクラウドファウンディングの製品は「通関実績がない」商品となります。通関実績がないので、通関側の判断で該当する近いものの数字でつけられるのが現状です。関税は細かい分類がされており、さらに国によって率も異なります。そのため出荷側では関税率を予想することが難しく、これらをあらかじめクラウドファウンディング時に、バッカーに勧告しておく必要があります。
予想の関税が10%だったのに、実際は60%でした。となった場合、「関税がこんなにかかるなんて知らなかったよ!」なんてクレームも発生しかねないため、ここの対策はしておきたいですね。
そもそも関税がかかることを知らない方もいるので、必ず勧告するようにしておきましょう。
ちなみに、関税の計算方法は以下になります。
関税が10%の場合:(商品価格 + 送料 + その他手数料)× 10% = 関税
決して商品価格だけでは無く、他に国ごとの地方税であったり別の費用がかかる場合があるので、注意してください。
海外発送でのヒヤリハットやトラブル
プロダクトの企画時には必ず「梱包」フェーズを考慮する
商品開発後に発生する「梱包・配送準備」「配送手配」これらはただ単に箱に詰めて、配送業者が取りに来て送る、というような単純作業ではありません。
また、梱包に関しては商品を送るタイミングではなく、商品を開発するうちから念頭に入れておいた方がいいタスクとなります。特にサイズの対応は製品開発段階で、どのような工夫をしていくかというのは配送の担当者としっかり相談をして、なるべくコンパクトにまとめられるような努力する必要があります。
実際にTOMが請け負ったプロジェクトで、企画時に調整した例としては、タペストリーの骨組みは棒状のままにせず、三節棍などのギミックを利用して、コンパクトにまとめられるような工夫を商品に施しています。これにより、他の商品と同封する際も約1/3のコンパクトなサイズにまとめて発送することができました。企画時点でこの調整ができなかった場合、配送費用は2倍以上のコスト増となっていたので、開発するプロダクトのコスト減以上に効果がある場合もあります。
また、大規模のプロダクトを取り扱う場合は、一般的な配送業者に委託せず、コンテナなどを利用できる場合もあります。この場合、配送物の積載面積を考慮した梱包が必要となります。
数センチの調整で、発送できる数に大きな差が生じます。あらかじめ自分たちが開発するプロダクトの大きさなどを踏まえて、どのように梱包するのかをしっかり計画を立てておくことによって、海外発送が多く発生した際に費用を抑えることができます。
サイズ調整に関しては、サイズ規格が一段階上に変わるだけで、料金が大幅に変わってしまいます。
素材を変えたら少し重くなってしまって、送料が上がり、予算が赤字のため配送できなくなってしまいました、ということも。
ちなみにTOMで実際に行われている梱包や商品企画などの在り方は、全世界対応のノウハウがあり、新しい商品を企画するとなった場合、企画段階から配送の担当者が配送を踏まえた規格調整を行います。
この「梱包」「配送」を視野に入れたデザインで有名なのはIKEAです。世界中で販売されているIKEAの商品は、海外配送の「梱包」「配送」面だけではなく、配送時に起こりうる事故に対する「強度」も工夫されています。多くの国の人に支援をいただく・商品を届けるためにも、商品開発を行うタイミングから世界配送を視野に入れて、取り組んでいきたいものです。
プロダクトを同時に複数梱包する際の注意点
開発した製品とリワードを同時に梱包したことによって、輸送サイズ・重量に影響を及ぼし、同梱配送ができませんでした、というケースもあります。
箱に収まれば良いという訳ではなく、重量などにも規定があるため、リワードの組み合わせにも注意が必要です。また重量以外にも、同時に梱包した商品同士の干渉によって、破損してしまった、というケースもあります。
ピンバッチやポストカードやシールなどは、軽量ではあるものの、傷をつけやすい・傷がつきやすいために注意深く梱包を行います。特にピンバッチや缶バッチなど、鋭利なものを含む場合は、一つ一つ緩衝材に包んでから発送することをおすすめします。
輸送物の雑な扱いは当たり前という前提で準備すべき
郵送物の取り扱いは日本・海外変わらず結構雑なことが多いです。取扱注意の商品を投げたり・蹴っ飛ばしたり、というのはさすがに日本ではあまり見かけないですが、空港でのスーツケースの取り扱いでも見られるように、海外ではよくあることなのです。
また、こういった乱雑な取り扱いであるないに限らず、もっとも多い破損理由は、梱包で埋めきれなかった隙間で発生した衝撃などにも原因があります。また、製品自体に壊れやすい箇所があり、配送に耐えられない商品となってしまったケースもあります。商品の梱包はこういった配送時における衝撃に耐えられるよう、緩衝材を設計する必要もあります。
物流セクション側の理想としては、こういうプロダクトを作りたいと言う上流工程のタイミングから関わっていけるのが、実は一番良いのです。製品の企画を話し合いながら、こういう形・重さ・素材のプロダクトだったら、こういうやり方で、こういう輸送方法で、これぐらいの金額でできるから、お客さんはこれぐらいの負担でいいよね、というような相談ができるとベストです。残念なことに、実際になかなか企画段階でお声がけをいただくケースはそう多くはないので、途中からアドバイスを求める方を多くいらっしゃるのが現状です。
ファンのことを考えたり、自分たちの予算をうまく使って少しでもスムーズな開発・発送をしたいのであれば、開発の段階のラインから、物流セクションと一緒に関わって、パッケージの破損におけるケアであったりなどを、物流のプロと一緒に作っていくことを強くおすすめします。
前述の文章にも出て来ましたが、IKEAの商品はこのような世界中の配送に耐えられる設計となっており、クラウドファウンディングでも、このような配送に耐えられることが前提として、商品企画を行う必要があります。
ピッキング時「色違い」「ポーズ違い」に注意
システムに封入する商品を登録するときに、「色違い」や「ポーズ違い」などによる間違いにはかなり気を使う工程です。同じシリーズであまりに商品が酷似し過ぎていて、手をあげているフィギュアと手を下げてるフィギュアなどの違い単純作業において取り違いのリスクがありえます。。
また、商品を保管している施設内で、似た商品が混ざって置かれていたという場合は、より現場の注意が必要になります。ポストカードやシールだけでなく、プロダクトのカラーバリエーションなどが増える際は注意したいことのひとつです。
住所の確認は念入りにしておくべし
「住所は正しく書きましょう!」、これはサイト上でバッカーからの入力に頼っているぶん、想定しづらいトラブルだと思います。
バックした商品が届いていないというストレスはかなりのもの。バッカーからの問い合わせで、こちらから調査請求を配送業者に出して追跡をかけて、商品の状態が確認できるまで、かかる時間は2週間以上という場合もあります。さらにはトラッキング番号の追跡は、精度が高い国もあれば低い国もあり、そこからまた再配送の手配を行雨となると、ユーザーの手元に届くまでさらなる時間を有することになります。これではファンも熱が冷めてしまいます。
また、よくあるケースとして、関税の支払いが足りず止まっているということがあります。
本来であれば、関税から受取人側に請求のハガキが届き、その支払いを行うことで無事商品がユーザーの手元に届くのですが、住所が間違ってしまっていると、このハガキ自体が届かず、税関で止まったままになってしまいます。
また、この住所の入力ミスは、料金のシミュレーション時にも影響を与えてしまいます。事前にどれぐらいの費用が配送にかかるのかなどの予測を立てる際に、配送で2,000万円なのか1,000万円なのかといった差が、住所の間違いによって出る可能性もあり得ます。この精度を上げるためにも住所は正しく入力してもらう、管理できるよう努めましょう。
また、プロジェクトは半年、一年、またはそれ以上ずれたりすることがよくあるのですが、その期間でも送料は変わりえます。さらに、バックをしたファンが引越しするという可能性もあります。それらを踏まえ、シミュレーションをもう一度どこかのタイミングでし直すのですが、これがまたエクセルで細かく手動で行なっている人も多く、手間がかかる作業になることが多いのです。「住所」を正しく書くことと「電話番号」も正しく書くことを、しっかりユーザーに勧告して、こういった苦労はなるべく避けるようにしたいものです。
ファンに届ける時以外の配送トラブル
生産・着荷タイミングが合わず予想外の「倉庫保管料」による出費
生産に関連した配送の実例で、工場の生産完了のタイミングのズレによる、出荷待ちの商品の「倉庫保管料」が余計にかかってしまったというケースがあります。複数の国をまたいで製造を行った場合、どこかのタイミングで一箇所に集めて同時に送る必要があります。
また、その際に梱包を行うのですが、これがかなりの確率で予定通りにならず、ずれるとのこと。そうなってしまうと、倉庫保管料が必要になってきます。プロジェクトで実際にあったトラブルでは、一個のプロダクトの生産がすごく遅れてしまい、延期に延期で倉庫保管料が当初の予定を大幅に超える金額になってしまうのです。生産地を分けてコストを抑えたつもりが、倉庫保管料によって大幅に予算を食ってしまったとならないように、ずれることを見越すこと、保管などのコストもしっかり見積もっておくことが大切です。
売れすぎて製造が追いつかない
これは嬉しいトラブルでもありますが、バッカーからするとかなりストレスな事例のひとつです。売れすぎて製造側が追いつかないと、バッカー視点ではいつになるのかというクレームがきてしまいます。製造側の対策は難しく、こういったことが起こりうることを見越して、反響によってバッカーにあらかじめ告知をしておくなどの工夫が必要になります。
より大きな金額での達成が見込める反面、反響の読むのが難しい
多くのプロジェクトを手がけてきた経験で言うと、製品を企画する際、「この商品は海外を狙うぞ!」「これは日本国内向けにウケるだろうな」といった思惑は、だいたいその通りには行かないと思ったほうが良いです。
綿密に特定の国を狙って企画したのに外れたり、ちょっとウケ狙いで軽く話題になればいいかな程度で企画した製品が、予想をはるかに超える反響があったこともあります。
とある商品では、予想以上の反響があり、加工に時間がかかる製品だったために、工場は忙しすぎて破綻に近い状況に陥いるケースもあります。製造後の工程として、証紙を貼る・商品ごとの選別など、人の手が必要となる手間のかかる作業が集中したり、本来の通常のサービスまで圧迫してしまうような状況に陥ってしまうケースもありえます。元々の運営しているサービスがある場合、そのような予測不能な事態が起こったとしても、いかに自社サービスを潰さず、クラウドファウンディングでの発生した作業をうまくさばいていくか、というコントロールが必要になってきます。
であれば、最初から海外からの投資窓口があるようなクラウドファウンディングの媒体を利用するのであれば、必ずといっていいほど、大量発注が発生した場合の対策や海外の対策は考慮しておくべきです。
本業が開発で、側面工程が煩わしいのは当然のこと
プロジェクト全体から見た配送作業の重さ
配送における作業の重さは、製品の開発と同等、あるいは知識が無いとそれ以上の作業となるかもしれません。
プロダクト計画、スケジュール立て、実際の運営、人の関わり方や製造現場、それぞれの苦労は様々な場面で同じぐらいあります。
様々なタイミングや事態に応じて、製品の開発内容の調整、納期の調整、製造側のクオリティの調整、配送の調整などが必要になってくるのが、クラウドファウンディング。
今回ご紹介した様なトラブルや必要な知識などの他に、書ききれていない情報もたくさんあります。
だからこそ配送はプロに任せて、開発やユーザーとのやりとりに全力で取り組める環境にしましょう
プロダクトの企画・開発者にとって本業は製品づくりです。
バックしてくれるファンは、企画・開発者が全力を注いだ、最高のプロダクトが手元に届くのを待っています。その苦労してできたものがファンの手元に届かなければ、作った苦労は全部水の泡になってしまいます。
だからこそ、ラストワンマイルでバッカーに届ける「梱包」と「配送」という作業は、手を抜けない作業となります。
クラウドファウンディングのプロジェクトに取り組む際、どうしてもすべての作業工程を自分たちで考えなければならないとなりがちですが、初めてのことが多い・予測できない事態が多い作業である分、プロに手を借りるのが最善の策ではないでしょうか。
配送は思った以上に大変な作業です。。梱包の準備・配送業者の選定など多くの自分たちの時間をかける必要があります。
配送の規格などが原因で、商品の再開発が必要になってしまい、利益を費やしても大幅に赤字になってしまった、最悪の場合、ファンに届けることができなくなってしまったということもあり得ます。
単純に配送だけを外注にしようとしてしまうと、梱包の問題が生じてしまい、配送できなくなってしまったという失敗例も数多く存在します。
そうならないためにも、商品設計・梱包設計・配送設計すべてを一気通貫で考えてくれるプロと一緒に取り組むことがユーザーにプロダクトを届ける、一番の対策では無いでしょうか。最初の企画から、一緒にやってくれるようなパートナーをしっかり見つけましょう。
会社経営も同じで、経理や人事などそのほかの本業の側面的支援をしてくれる様々なプロがいるからこそ、本業に専念できる環境が成り立ちます。本業に専念して、側面はその手のプロに任せるというのはビジネスであれば当然のことではないでしょうか。
手前味噌にはなりますが、TOMでは越境ECに特化しており、プロジェクトの製品開発を本業とした法人の側面支援のノウハウが多くあります。プロジェクトをスタートする際は、梱包・配送について一度私たちにご相談ください!
・スケジュールなどの参考はこちらの記事へ
http://blog.otakumode.com/2016/04/28/Success-stories-of-SAMURAI-ARMOR-HOODIES/
参考サイト
・https://www.post.japanpost.jp(国際 日本郵政)
・http://date.kuronekoyamato.co.jp(クロネコヤマト)
・http://www.fedex.com/jp/rates/(FedEx)
・http://www.sagawa-exp.co.jp/service/h-kokusai/pdf/sgx_ryoukin.pdf(佐川)